2023年「ACADEMY大会」レポートを公開!
日時:2023年12月26日
場所:新東京サーキット(千葉県)
グリコ× With you Japan
10年目を迎えたTAKUMA KIDS KART CHALLENGE
寒さに負けずキッズはたくましくコースを疾走
インディカードライバーの佐藤琢磨が主宰する「グリコ× with you Japan TAKUMA KIDS KART CHALLENGE 2023 ACADEMY」が12月26日、千葉県市原市の新東京サーキットで開催された。11月にモビリティリゾートもてぎで行われた「グリコ× with you Japan TAKUMA KIDS KART CHALLENGE 2023 FINAL」の成績上位8名の子供たちが今回のアカデミーに招かれ、レーシングカートに挑戦した。
2014年にスタートした「TAKUMA KIDS KART CHALLENGE」は多くの支援を得て「モータースポーツの楽しさを通じて、東日本大震災の復興地を応援しよう!」をテーマに本年で10年目の記念すべき開催となった。今年はコロナが五類に分類されてからの開催となりカートに初めて乗る子供たちから、レース経験のある子供たちも対象として北海道から沖縄まで全国24箇所のサーキットで、延べ1503人の子供たちがタイムトライアルを行った回数は5352回を数えた。
11月26日にもてぎで行われたFINAL大会は途中から雨天となってしまったが、100名近い子供たちが最後まで熱い走りを見せ決勝ファイナルに残った14名の内上位8名が今回新東京サーキットに集った。
新東京サーキットは本格的なレーシングカートコースで、TAKUMA KIDS KART CHALLENGEでは昨年に続き2回目の開催。まずは開会式から始まり集合写真撮影の後は、全長1km越えるコースを佐藤琢磨と一緒に歩いてコーナーごとにポイントを聞く。その後、全員に1台ずつ用意されたカートに乗り込んで、スラローム練習、ブレーキングの練習と進んで行った。TRIAL、FINAL大会と勝ち上がってきた子供たちだけあって、習熟が早くみるみるうちに上達していった。
フリー走行の時間を設けると、子供たちの周回タイムも次第に上がって行き、次のタイムトライアルではトップから8位までのタイムは僅差となった。子供たちもこのイベントに2回以上チャレンジしている子も多く、それぞれの経験を糧にしてコースに挑んでいた。
模擬レースのグリッドに並んだ子供たちは、レース前のブリーフィングを受けた後、ローリングスタートの練習を行い、いよいよ最後のレースを迎えた。タイムトライアルでポールポジションを取ったイグチ ユウト選手がスタート直後のホールショットを決めてトップに。それをヤマグチ ヒロ選手、タニグチ コウシロウ選手が追う展開に。今年のFINAL大会で優勝し、昨年もアカデミー大会に参加していたイグチ選手は経験を生かし、徐々に後続との差を開く。その後ろではヤマグチ選手、タニグチ選手、さらにタカギ リュウセイ選手も追い上げて激しいバトルが展開された。15周のレースはコースの各所でバトルがあり、見どころの多いレース展開になった。事前にフェアプレイをとレクチャーされていたこともあり、どの選手もフェアなレースバトルだった。結局15周のレースを制したのはポールから逃げ切ったイグチ選手で、ピットに戻ってくると両手を挙げて喜びを表現した。
佐藤琢磨は表彰式の後、総評として「今日は寒い中朝早くからありがとうございました。レースはとても良いバトルが多く、レース中に自己タイムを更新した選手もいました。それぞれの課題と向き合いながらレベルアップしていく姿は素晴らしかったです。また今日は卒業生のドライバーに加えて、過去にこの大会に参加していた選手が高校生になって、このイベントを応援しにきてくれてうれしい事も多かったです。多くのご支援を受けてTAKUMA KIDS KART CHALLENGEは10年目を迎えることが出来ました。さらにこの先のステップを目指してこれからもスタッフ一同頑張っていきたいと思っています」と語った。