「2024アカデミー大会」レポートを公開!
日時: 2024年12月14日(土)
場所: 新東京サーキット
グリコ × With you Japan
11年目の今年はアカデミーに新型カート導入!
寒気の中でもキッズは熱い走り披露
インディカードライバーの佐藤琢磨が主宰する「グリコ× with you Japan TAKUMA KIDS KART ACADEMY」が12月14日、千葉県市原市の新東京サーキットで開催された。11月にモビリティリゾートもてぎで行われた「グリコ× with you Japan TAKUMA KIDS KART CHALLENGE 2024 FINAL」の成績上位8名の子供たちが今回のアカデミーに招かれ、ワンステップ上のレーシングカートに挑戦した。今年はアカデミーからキッズたちに新型カートが提供され、気分一新でプログラムにのぞんだ。
2014年にスタートしたTAKUMA KIDS KART CHALLENGEは多くの支援を得て「モータースポーツの楽しさを通じて、東日本大震災の復興地を応援しよう!」をテーマに本年で11年目の開催となった。今年初めてカート乗る子供たちから、レース経験のある子供たちも対象として北海道から沖縄まで全国25箇所のサーキットで、延べ1567人の子供たちがタイムトライアルを行った回数は過去最高の7438回を数えた。11月にもてぎで行われたカートチャレンジには、100名近い子供たちが最後まで熱い走りを見せファイナルレースで勝ち残った上位8名が今回新東京サーキットに集った。
新東京サーキットで、TAKUMA KIDS KARTが行われるのは3回目。まずは開会式から始まり集合写真撮影の後は、全員に1台ずつ用意されたカートに乗り込んで、スラローム練習、ブレーキングの練習と進んで行った。カートチャレンジで選ばれた子供たちだけあって、初めてのマシンでも習熟が早くみるみるうちに上達していった。
フリー走行の時間を設けると、子供たちの周回タイムも次第に上がって行き、次のタイムトライアルではトップから8位までのタイムは45秒台から1.1秒の僅差となった。
模擬レースのグリッドに並んだ子供たちは、レース前のブリーフィングを受けた後、ローリングスタートの練習を行い、いよいよ最後のレースを迎えた。タイムトライアルで2番手のポールポジションを取った福田胡央君がスタート直後のホールショットを決めてトップに。それをもてぎのファイナルで勝った児玉惺七君と福山颯馬君が追い、2番手は争いは激しいバトルに。2番手争いだけでなく、4番手以下のキッズたち全員がも全力を出し切った激しい攻防を各コーナーで見せていた。15周のレースは見どころの多いレース展開になり、事前にフェアプレイをとレクチャーされていたこともあって、どの選手も接触のないフェアなレースバトルだった。結局15周のレースを制したのはスタートから逃げ切った福田君で、ピットに戻ると「うれしいです。お父さんとお母さんに感謝したい」と喜びを表現していた。
佐藤琢磨は表彰式の後総評として「今年も熱いレースが展開されました。レースが終わってから、悔しくて涙を流す選手もいるけれど、それはきっと次へのステップアップのパワーになると信じています。グリコさんにサポートしていただき、カートも新しくなってスピードも出るようになりましたが、みんな上手に乗りこなしていたと思います。各選手ともここまで支えてくれたご両親や関係者の皆さんに感謝を忘れないようにして、また次のチャレンジに向けて頑張って欲しいと思います。」と語った。