「2025ファイナル大会」レポートを公開!
日時: 2025年11月16日(日)
場所: モビリティリゾートもてぎ
パーク内・レーシングカート
グリコ× With you Japan
全国から93名の子供たちが参加!
秋晴のサーキットに子供たちの笑顔と涙
インディカードライバーの佐藤琢磨が主宰する「グリコ× with you Japan TAKUMA KIDS KART CHALLENGE 2025 FINAL」が11月15・16日、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎのパーク内にあるカート場で開催されました。初日は子供達の練習走行が行われ、二日目はプラクティスからタイムトライアル、予選ヒート、敗者復活レース、決勝ファイナルレースまで行われました。

■12年目を迎えるTKKC
2014年にスタートしたTAKUMA KIDS KART CHALLENGEは「モータースポーツの楽しさを通じて、東日本大震災の復興地を応援しよう!」をテーマに本年で12年目の開催となりました。カートに初めて乗る子供たちからレース経験のある子供たちも対象として、北海道から沖縄まで全国21箇所のサーキットで、延べ1000人弱の子供たちがタイムトライアルに挑戦。その中から100名の子供たちがノミネートされ、大会当日は93名の小学生がもてぎのファイナル大会に出場しました。また今年の女子の参加者は4名でした。
■大会初日:11月15日(土曜日)
初日は希望者のみ練習走行会が行われ、89名が参加しました。パーク内にあるカートコースでファイナル大会に備えて練習に励んでいました。また、TKKCスカラシップ生の濵邊誠己、小野原悠、井口雄翔、福田胡央、児玉惺七の5名が熱心にアドバイスしたり、イベントに使用されるカートの性能差を均一するために時間の許す限りコースを走行してマシンの個体差を少なくし、子供たちが実力を発揮できるように準備を整えていました。
■大会2日目:11月16日(日曜日)
8:00 練習走行
A~Hまで8組に分かれて一人5周ずつ走行。
9:30 開会式
佐藤琢磨と、スカラシップ生5名(濵邊誠己、小野原悠、井口雄翔、福田胡央、児玉惺七)がそれぞれ挨拶。佐藤琢磨は「各サーキットから勝ち上がってきたみんななので、ファイナルに向けて頑張って挑戦したけれど出場が叶わなかった子たちの想いも乗せて、各サーキットの代表という気持ちを持って大会に挑んで欲しい。また、ここまで連れてきてくれた保護者の方、大会を運営してくれているスタッフやボランティアの方々、そして大会をサポートしてくださっているグリコさん、多くの方々のサポートがあってこの大会が開催ができているので感謝の気持ちを忘れずに、正々堂々と頑張って欲しいです。」と子供たちにエールを送りました。
今年の選手宣誓は、カートランド四国代表の松浦昊雅選手。本大会への最多出場の松浦選手は、毎年ファイナルに出場。今年小学6年生となり最後の挑戦になりました。



10:00 タイムトライアル (11台or12台/8組/5周)
予選ヒートの組み合わせが決まるタイムトライアルでは、緊張した表情の子供たちが果敢にアタック。8組本大会ではウエイトハンデシステムを導入しており、体重差によるタイム差を減少させることを目的に行っておりましたが今年はさらに徹底させるために走行終了後に毎回体重測定を実施致しました。
11:50 予選前ブリーフィング
予選ブリーフィングでは走行中の危険行為についてしっかりと解説し、ペナルティーについても説明。子供たちからはさまざまなシチュエーションに関して質問が飛び交い、予選に向けた子供たちの意気込みが伝わってきました。
12:20 予選ヒート (11台or12台/8組/5周)
予選は93名が8組に分かれ、1組あたり11台から12台で行われました。各組の上位6位までが決勝ヒートに上がることができるため、約半分の子供たちが決勝へ進出できることになります。なお、予選ブリーフィングで走行中の危険行為に関するペナルティーの説明もあったからか、無理な追い越しや、プーシングなどの危険行為もなくスムーズなレース展開となりました。
また、今年はポッキーシューターが予選前に配布され、レースに参戦中のライバルや仲間たちを応援し合う様子がとても印象的でした
14:30 決勝ヒート (12台/4組/5周)
予選ヒートを勝ち上がった48名が4組に分かれて決勝ヒートを行いました。予選ヒートとは違って、ところどころアグレッシブなレース展開もあり子供たちの白熱したレースで観客も盛り上がりました。中には思うような走りが出来ず、上位になれなかったため悔し涙を流す子も。
なお、決勝ヒートでは各組上位3名までが決勝ファイナルへ進出。各組4位・5位が敗者復活戦に回ることになります。
15:10 敗者復活レース (8台/1組/5周)
8名による敗者復活レースが行われ、上位2名が決勝ファイナルに進出
15:30 決勝ファイナル
陽が傾く頃に行われた決勝ファイナルでは、当日の走りを見て、佐藤琢磨の提案により、10周の予定から12周に変更。より体力や集中力が試され、チャンスも出てくる。安定した危なげない走りで、ハーバーサーキット木更津から参加の小倉千弘(5年生)選手が優勝。

16:00 佐藤琢磨のデモ走行
ファイナルレース終了後は、佐藤がレーシングカートでグリコワゴンとのデモ走行の後に、コース上でパフォーマンスを披露。本物のレーシングカートの速さに子供たちは拍手しながら歓喜していました。

16:15 表彰式
最後の表彰式ではファイナルレース上位8名がアカデミーに進出を発表。また各レーストップ3にはメダルやグリコのセレクション・ザ・グリコがプレゼント。さらに優勝したオグラ選手には、ボルグワーナージャパン様より、ボルグワーナー・レプリカトロフィーが授与されました。

<佐藤琢磨コメント>
「今日残念ながら、トップ8位に入れずアカデミーに上がれなかった子たちも来年またチャンスがあると思います。今日の自分を振り返って、自分に足りなかったところ、思ったようにできなかったところを課題として、次に向けて頑張って欲しいと思います。子供たちのこれからの活躍を我々スタッフ一同引き続き応援していきたいと思いますのでよろしくお願い致します。」
次回、TAKUMA KIDS KART ACADEMY は12月14日新東京サーキットで開催予定
