「TAKUMA KIDS KART CHALLENGE 2022 ACADEMY」レポート

TAKUMA KIDS KART CHALLENGE

2022/12/07 09:53

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日時:2022年12月4日
場所:新東京サーキット

 

グリコ× With you Japan
選ばれし10名の子ども達が新東京サーキットでハイレベルなレースを披露

 

インディカードライバーの佐藤琢磨が主宰する「グリコ× With you Japan  TAKUMA KIDS KART 2022 ACADEMY」が12月4日、千葉県市原市の新東京サーキットで開催された。11月にモビリティリゾートもてぎで行われた「グリコ× with you Japan  TAKUMA KIDS KART CHALLENGE 2022 FINAL」の成績上位10名の子ども達が今回のアカデミーに招かれ、ワンステップ上のレーシングカートに挑戦した。

 

2014年にスタートしたTAKUMA KIDS KART CHALLENGEは「モータースポーツの楽しさを通じて、復興地を応援しよう!」をテーマに本年で9年目の開催となった。カートに初めて乗る子どもからレースデビューを目指す小学生を対象として、北海道から沖縄まで全国23箇所のサーキットで、延べ1551人の子ども達がタイムトライアルを行った回数は9000回を越え、過去最高を記録した。そのファイナル大会の決勝レースで勝ち残った上位10名がアカデミーに招かれ、ワンステップ上のレーシングカートに乗って、その実力を試すことになった。

 

新東京サーキットは全日本選手権も行われたこともある本格的なレーシングカートコースで、TAKUMA KIDS KARTでは初めての開催。まずは開会式から始まり集合写真撮影の後は、コース1周を佐藤琢磨と一緒に歩いてコーナーごとにポイントを聞く。

 

 

その後、全員に1台ずつ用意されたカートに乗り込んで、スラローム練習、ブレーキングの練習と進んで行った。選ばれた子ども達だけあって、初めてのマシンでも習熟が早く、みるみるうちに上達していった。

 

フリー走行の時間を設けると、子ども達の周回毎のタイムも次第に上がって行き、次のタイムトライアルではトップから10位までのタイムは僅差となった。子ども達の習熟度の早さとスキルの高さから、佐藤琢磨と長谷川謙一競技長は10周予定だった模擬レースを15周に変更して、子ども達のポテンシャルを発揮するチャンスを与えた。

 

 

模擬レースのグリッドに並んだ子ども達は、レース前のブリーフィングを受けた後、ローリングスタートの練習を行い、いよいよ最後のレースを迎えた。ポールポジションを取ったファン・ヘイン選手が好スタートを切り、その後にタイムトライアル2番手の柱本翔夢伊(ハシラモト・カムイ)選手が追走。次第にこの2台が後続を離して、トップ争いは彼らに絞られた。

 

 

彼らの熱いバトルはコースの各所で繰り広げられ、F1も凌ぐほどのレース展開となり、新東京サーキットの場内は大いに盛り上がった。ファイナルラップまで続いたトップ争いは、フィニッシュラインで1000分76秒と僅差でゴールとなった。ウイナーのファン選手は歓喜のあまり、2番手となった柱本選手は悔しさのあまりに涙が溢れ二人ともカートから降りることが出来ず、それを見た関係者も胸を打たれて涙が止まらないドラマチックなフィナーレとなった。そして彼らだけでなく、残りのドライバーたちもコース上で素晴らしいパフォーマンスを発揮、多くの選手が自己タイムを上回ってレースを終えた。TAKUMA KIDS KART ACADEMY 史上最高の好レースだった。

 

 

1日を終えた佐藤琢磨は「最後の模擬レースでこんなに素晴らしいレースが見られるなんて、本当に素晴らしかった。目頭が熱くなりました。今年はとてもレベルが高かったように思います。彼らは友達でもあり、ライバルでもあり、今日レースをしたことをきっと忘れないでしょう。この良い経験を生かしてこれからも頑張って欲しいですね。楽しみにしています。それと開催に向けてご協力いただいたスポンサーの皆さん、スタッフ、ご父兄の皆さんにもお礼を申し上げたいと思います。子ども達がこのように素晴らしいレースが出来たのも、ご尽力いただいたからこそだと思います。ありがとうございました」と語った。

 

 


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